働くならどんな病院が良いのか
学生さんの就職斡旋の時期です。
普通の4大なら大学3年とかから就職活動なんでしょうが、医療系ですと留年なんかもありますし、本当にギリギリになってから始まります。
下手すると国家試験の出来具合から判断したりするので、卒業の3月くらいに決まることも少なくありません。
さて、働くならどんな病院が良いのか。
いやメーカーとか役所とか、就職先は病院に限らないのですが、まあ新卒ならとりあえず病院が良いと思います。ツブシが利きますし、役所にしてもメーカーにしても医療現場を知っておくことは良いことです。
学生さんの希望は、給与、待遇、病院の規模が大きい、この3つですね。多少、「○○の設備があるところ」とか「こういった疾患に力を入れている病院に」という人もいなくはないですが、たいていは給料が良くて、休みが取れて、そして大きな病院を希望します。病床数は、まああまり関係なさそうですが、いろいろ診療科があったほうが勉強にはなります。学生さんは「聞こえが良い」という程度のイメージなようですが、自治体病院なんかでもいきなり閉院したりすることは珍しくないので、大きな病院=安定、安心とは限らないのが昨今の実情です。
さて、働くのに良い病院となりますとなかなか難しいです。強いて言うなら、スタッフが適度にやる気のある病院でしょうか。患者さんが来て、「あーあ来ちゃったよ」という空気のある病院というのは案外多いものです。こういった病院で働くのは、「働いたら損」くらいの気分になってくるので、なかなかつらいものがあります。
患者さんも気分悪いでしょうが、働いているほうも気分悪い、という悪循環ですね。
ベタなようですが、掃除が行き届いていて、活気があり、スタッフが生き生きと働いている病院が良いと思います。